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親密感という大きなギフト

「親密感」って、どんなイメージですか?

親しみがあって仲が良くって温かい感じでしょうか。
人との親密な感じというと、恋愛を連想するぐらい、
「親密感」って、身も心も近い感じがありますもんね。

さて、あなたの人生に「親密感」はあるでしょうか。

自分の家族が大好きってまっすぐ言える人は、
人との関係性に「親密感」を感じていると思います。
私の友達にも、友達づくりがとっても上手な子がいて、
どんな新しいコミュニティにいってもすぐに好かれます。
彼女は自然体で「親密感」を感じさせてくれる人なんですよ。

私は、どちらかというと不得意な方でした。
気を使い過ぎてしまうタイプだったんです。
人と一緒にいること=気を使うことだったので
しんどさを自覚していた訳ではないんですが
人との間に「親密感」があったか?と言うと、
当時は、かなり遠慮していたのだと思います。
今では「親密感」を感じられるようになって、
人といても自然体の自分でいられるように変わりました。

昔の私のように家族のことは好きだけど距離がある。
人間関係に、どこかちょっと孤独を選んでしまう人。
または家族が苦手、両親や兄弟を嫌っている人。
「親密感」っていう感じが分からないかもしれません。

心理学では、お母さんのお腹にいる時の感覚が
「親密感」のもとになっていると言われています。
お母さんのお腹の中で心地よさに包まれていて、
繋がっている感覚しかなくてとても安心している。
あったかくてゆらゆらしてワクワクするような。
想像してみただけで気持ち良くて楽しそうです。

私たちはお母さに「親密感」を感じていたのです。
私たちが生まれてすぐの頃は、自我が曖昧なので
お母さんと自分に境界線が無いぐらいですから。
もし「親密感」が分からない感じがあるとしたら、
子どもの頃にお母さんと離れる体験をしていて、
思いのほか悲しい体験だったのかもしれません。
大切なものを失う感覚が心の深いところに隠れていると
いま「親密感」を感じることを邪魔してしまうのです。

お腹の中にいる感覚が「親密感」のもとだとすると、
私たちがこの世におぎゃあと誕生するることは
「親密感」から一度離れることになりますよね。

生まれる前は温かいお腹の中にいますが、
生まれた赤ちゃんは体温の管理ができません。
お母さんのお腹で密着していたはずの肌は、
空気にさらされて不快を覚えますし、
暑かったり寒かったり、お腹の中とは真逆。
羊水でいつも満たされていたお腹も、
ミルクをもらえないと空いてしまいます。
心地よい感じと離れることがとっても不安で
抱っこがないと泣いちゃう赤ちゃんもいます。

赤ちゃんのうちは大人の手に抱っこしてもらえると
「親密感」の中に簡単に戻ることができます。
ですが、お腹の中のように24時間体制ではありません。
「親密感」と離れる体験を繰り返しますね。
お母さんだってずっと抱っこできないから、
歩いて!って言うし、何でもやってくれてたのに
急に自分でしなさい!って言われるようになるし。
「親密感」ちょうだいってお願いしても
思うようにもらえなくなっちゃったんです。
兄弟がいると取り合いにすらなります。

そうすると子どもは「もうもらえないんだ!」
と傷つき、自分の方から離れていきます。
「あっそう分かったよ。もういらないもん!」
これが大人になっていく始まりです。
お母さんと自分の間に境界ができて、
自分の世界を生き始めるようになります。

世界で一番居心地のいい場所だった親もとを離れ、
今度は自分だけの「親密感」を探すようになります。
友達関係もそうだし、恋愛だったり結婚だったり。
私たちはそれぞれの居場所を構築していくのです。

ただあまりにも「親密感」が不足した感覚が強いと、
親もとを離れても「親密感」のない状態が続きます。
安心感のある繋がりをつくることができなくて、
人間関係がとてもめんどくさいものになっちゃう。
「親密感」がないと相手に気を遣いすぎるので
誰かと過ごすより一人の方が楽になっちゃうんです。
ということは、人と一緒に過ごすことが苦手な人は、
「親密感」を感じることが苦手なんですね。

私たちが育つ環境は、本当に人それぞれです。
お母さんのお腹では「親密感」を感じていたとしても、
実際にお母さんが「親密感」を知っているとは限りません。

お母さんとの間に「親密感がある前提」で育ったのか
それとも「親密感が無い前提」で育ったのかによって
「もらえない!」って言う痛みの強さは変わります。

そもそも私たちのお母さんが、
自分のお母さん(私たちのおばあちゃん)と
十分に「親密感」を感じられていなかったとしたら、
私たちのお母さんは「親密感」を知りませんもんね。
そうしたら私たちもお腹の中では知っていても、
生まれた後は忘れていく一方になっちゃうんです。

子どもが成長し自立していくプロセスでも、
お母さん自身が「親密感」を知っていると
信頼して子どもを見守ることができます。

実はお腹の中から始まる「親密感」という感覚は、
一緒にいる人との間で感じるだけではありません。
まだ出会っていない人たちとの間だったり、
これから訪れる新しい未来との間だったり、
新しくチャレンジする物事だったり、
予想もできないようなこととの繋がりにさえも、
安心感をもたらしてくれるものなのです。

だからこそ子どもが成長していって
どんなに自分から遠く離れていっても
「親密感」を知ってるだけで、信頼できるんですね。

逆にお母さんが「親密感」を知らないと、
過剰に心配したり、無関心になったりします。
子どもは不安なまま世界を生きることになりますね。
母親から離れない選択をする子どももいれば、
もう誰にも頼らないとばかりに、
自立しすぎてしまう子どももいます。
これでは新しく人と繋がりをつくることが
難しくなってしまいがちですよね。

こんな風に「親密感」って豊かな人生のために
とっても大きなギフトのようなのです。
でも「親密感」を感じたくても感じられない時は、
一体どうしたら良いのでしょうか。

この質問にはシンプルにこうお答えしています。

「あなたの身体に優しく触れてあげてください」

自分で自分の身体に優しく触れてあげる。
そっと丁寧に優しく、全身を包むように。
触る手と、触られる方の身体、
どちらの感覚にも集中して、丁寧に触れてみる。
「親密感」に対しての恐れが強い方は、
これが一番手っ取り早い方法になるはずです。

「親密感」を知らない人はいません。
子宮にぎゅうっと包まれて育った人ばかり。
男性でも女性でも、
お母さんのお腹を知らない人はいませんものね。
だから本当の本当の本当はみーーんな知っていて、
ただ、忘れてしまっているだけなんです。
お母さんの感覚にすっかり合わせちゃっただけ。

「親密感」を覚えているのは、私たちの肌です。
肌には、五感のうちの一つ、触覚がありますね。
私たち生まれてから最初の方は、
手当たり次第触れて、触覚で世界を知っていったんですよ。
だからもう一度、私たちの肌が温もりを思い出せるように、
あなたが欲しいと思う、優しく優しく撫でられる感覚を、
自分にめいっぱいあげてみてください。

「親密感」がちょっと苦手だなと思うお母さん。
子どもとの接し方に悩んでいても安心してください。
「親密感」を感じるのは難しいことじゃありません。
子どもを抱きしめてあげるだけで大丈夫なんです。

怒り飛ばしちゃったあとでも
つい叩いちゃったあとでも
冷たく突き放しちゃったあとでも。
子どもとの距離がすでに遠かったとしても。
支離滅裂で良いんですよ。
急にぎゅうっと抱きしめても大丈夫です。

子どもを愛せていないって苦しむ時点で愛です。
好きって言ったそばから叱ったって良いので
肌と肌を少しで良いから合わせてあげてください。
その時間がお互いの「親密感」を育てますし、
子どもをぎゅうっとただ抱きしめる時間は、
自分を撫でるよりも「親密感」が育ちやすいのです。

「親密感」は、繋がっていることへの信頼。
あなたの肌が「親密感」を思いだせば出すほど、
あなたの世界が変わっていくでしょう。
あなたと「親密感」について、ぜひ考えてみてくださいね。

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